ブラック研究室を抜け出せ!脱出に成功した事例3つとアドバイス

工学部の現実研究室, ブラック研究室

ブラックラボからの脱出

こんにちは。ゆうきです。

以前書いたように、学生にとって毒にしかならないブラック研究室というのは存在します。

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今回は、「見分け方とか今さら言われても、もうブラックラボに入っちゃったよ!!!」という人のために、今回はブラック研究室からの脱出に成功した事例を3つ、紹介します。

ただ、このページにも書いてある通り、これはあくまで「私の周りで成功した事例」ですので、すべてのパターンに当てはまるわけではありません。ご了承ください。

院試で抜け出す(学部生のみ有効)

王道かつ正攻法。教授の人格がある程度まともであれば、丸く収まる可能性が高いです。

ちなみに私の知り合いは、学部のときの成績が悪くて泣く泣くブラック研究室所属になったものの、必死で院試勉強して、無事抜け出しました。

その後、卒論発表の直前まで指導教員に発表の邪魔をされており、卒業できるか危うかったのです。ですが、なんとか自分で作った資料で卒論を乗り越えて無事卒業し、同じ学科の研究室に所属することができました。

これはわりとラッキーな例です。

このときの指導教員が若くてそこまで権力がなかったことと、そのときの学科長&受け入れ先の教授が穏健派だったこと、事前に周囲にある程度「やばい」という噂が流れていたこと、などが主な勝因でしょう。

上のどれにも当てはまっていないのだとすれば、同じ学内でかつ同じ分野の研究室に移るのは、わりとリスキーです。無事に相手の研究室が受け入れてくれるかはわかりません。

今やっている学問にさほどこだわりがなくて、ある程度の学力があるのなら、他の大学の他の学科を狙うという手もあります。いくらその分野で偉い人でも、学問領域が異なる場合は影響力が及ばないことがほとんどです。

他大学の院試を受ける場合は、こっそり受けるのがポイントです。

修士の場合は、普通は推薦書とかは必要ないので、何か言われたとしても気にしなくてOKです。ただ、全部の大学を調べたわけではないので、気になる人はググってみてください。

学内のハラスメント相談室に相談し、研究室を移動

ある程度、ハラスメント相談室がしっかりしている必要があります。また、証拠が揃っていないと研究室を移るところまでは行けないかもしれません。

成功した例だと、「罵倒の証拠映像&録音&メールのコピー&精神科の医師による診断書&研究室のひとたちの証言」という証拠がばっちりそろっていたので、わりとすんなりいきました。

まずは、研究室での証拠集めです。これは相談室の職員さんが言っていたのですが、「ある程度、一定以上の期間でアカハラを続けており、このままだと明らかに学生の害になるという事実がないと、教員への警告だけで終わる可能性が非常に高い」そうです。

成功した知り合いは、半年以上の映像と録音、研究室配属当初からのすべてのアカハラメール(印刷したら厚さが約1.5mmになったそうです)をすべて提出したので、「研究室を移るべき」という判断がなされたのだと思います。

また、「研究室を移る代わりに事実を公にしない」ということを約束した、というのも大きいかもしれません。やはり、大学側としてはハラスメントの事実を外部に漏らしたくない。なので、「黙っているならこっそり移動させてやる」といった提案がなされたのでしょう。

ただ、どれだけハラスメントに対応しているかは大学によって違うと思いますので、頼れそうかどうか?という点はきっちり調べてから相談しに行きましょう。もし、同じ大学で全く違う分野の友人がいれば、その人にまずハラスメント相談室に行ってもらって雰囲気をつかむのもありです。

担当者の運もあるかもしれませんが、「○○さん(担当者の名前)、私がここに相談しに来たということもちゃんと記録させていただきますね。本当に限界なので、もし、望むような結果(研究室の移動)が得られなかったら、最悪の場合は刑事告訴も考えています。」などと交渉すれば、きちんと職員の方も動いてくれるはずです。しかし、これもそもそもの組織がきっちりしていなければ効果はないので、事前調査は必須です。

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学科長に直談判し、研究室を移動

直談判という名の、やぶれかぶれの脅しが成功した例です。正直、運が良かったのかもしれません。

就活も終わって一息ついた修士2年生が、「このままでは卒業させられない、就職先には僕から連絡を入れておくから」と言われて自暴自棄になり、学科長の居室にアポ無しで行って「就職できないならこの場で死んでやる!!」と喚いたという嘘みたいな話です。

その時点では証拠はゼロだったのですが、学科長がわりといい人&学内出世のタイミングで問題を起こしたくない時期だったらしく、話を聞いてもらうことができたそうです。また、その後に複数人の証言があったこともあり、めでたく研究室を移動できました。まあ、直談判から移動まで半年かかったけどね。その先輩は必死に修論書いて卒業し、無事に就職しました。

ただ、この場合も「研究室を移る代わりに事実を公にしない」ということを約束させられたそうです。教員からの謝罪などもなし。このご時世で「外部に漏れる」ということは非常にダメージが大きいのかもしれませんね。

脱出に成功した事例の共通点

実際に脱出を成功させた人の話を聞くと、2つの共通点が見えてきます。

それは

  • 目的(脱出すること)を見失わなかった
  • 落とし所を見つけた
  • 周り助けがあった

ということです。

目的を見失わなかった

もっとわかりやすく言うと、「相手に仕返ししたい」という気持ちを早めに捨てた、ということです。

ブラック研究室を抜け出せた3つの例では、「ブラック研究室を脱出し、きちんと卒業する」ということにのみフォーカスしています。すべての例で、教員への直接的なダメージはなく、謝罪などもありません。せいぜい評判が多少落ちた程度ですね。

罵倒されたりして、教授へのストレスは溜まっていることでしょう。しかし、本当にしたいことは「教授への仕返し」ですか?それとも「ブラック研究室から脱出&無事に卒業」することですか?

もし「どうしても教授に仕返ししたい!」というのが本当の望みであるなら、仕方がありません。しかし、その場合は大学が全面的に敵になるので、戦いの難易度がグンと上がります。そして戦いの期間も長引きます。不毛な戦いによって「卒業」というゴールが遠のくリスクがある、ということを十分に理解してください。

落とし所を見つけた

ただでさえ、研究費の不正利用や論文の捏造などのスキャンダルが相次ぎ、大学はマスコミ対応や防止策の設定などの業務に追われています。正直に行って、「これ以上面倒事を増やしたくない」わけです。

ハラスメント相談室からすれば、「相談に来たのに追い返した、問題を把握していたのに事件になった」となれば、大問題です。学科長も、学内での出世がかかっているタイミングで不祥事を起こすわけにはいかない。

そんなときに「研究室を移動させてくれれば公にしない」という両者にとっての落とし所を見つけられたからこそ、うまく移動できたのでしょう。

周りの助けがあった

重要な事実です。院試の場合を除けば、一人の力での脱出はほぼムリでしょう。

そもそも大学側が開き直って黙殺という形をとってしまっていた場合や、相談室の職員や同じ研究室の仲間の助けがなかった場合は、おそらく研究室の移動はできなかったのではないかな、というのが正直な感想です。

もし移動できていたとしても、移動した先の教員の協力がなければ、卒業は1年以上遅れていたでしょうね。

まとめ

ブラック研究室からの脱出に成功した事例と、それらの共通点についてのお話でした。

「ブラック研究室から抜け出したい!」と考えている人の参考になれば幸いです。

 

(追記:2017年6月28日)

フォロワーの仲見満月さんに、本記事をブログで取り上げていただきました!

「学生視点」で「ブラック研究室を脱出するまで」のことを書いた本記事に対し、「大学運営の視点」から「研究室脱出後」のことを考察してくださっています。

この記事の他にも、アカハラについて取り上げた記事が複数あります。文系理系にかかわらず、院生にとっては非常に参考になる記事が多いです。

 

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