吐くまで走る部活で得た「強さ」

雑記部活動

 

高校の部活動は、キツかった。

少なくとも、中学までのほほんとやっていた私にとっては未知のキツさだった。

週7日が当たり前で、朝練が6時半からあった。

通学に1時間半かかる私は、毎朝始発に乗った。

土曜の午後は、ランニングだった。

30分、給水もなく連続で走り続ける。

ランニングの後、私はよく吐いていた。

吐いていたのは私だけではなかった。

過呼吸になったり、けいれんを起こしたりする人もいた。

熱中症で倒れた人もいた。

けれど、みんな、慣れていた。

慣れることができない人は、全員やめていった。

 

顧問の先生には、よく怒鳴られた。

「やめちまえ!」口癖だった。

ミスをすると、個別に呼び出されて怒られた。

180cmあるガタイのよい男性に、上から怒鳴られるのはすごく怖かった。

みな、個別に注意を受けることがないように、ビクビクしながら練習していた。

 

上下関係も厳しかった。

練習前後の準備・片付けや、敬語・挨拶は当たり前。

先輩が荷物を持っていたら、走っていって、代わりに持つことを申し出なければならなかった。

部室が使えるのは3年生だけで、下級生は、雨の日だろうが雪の日だろうが外で着替えた。

もしなにか気に入らないことをすれば、数時間かかるような雑用をさせられた。

 

私は、引退まで続けた。

続けた理由はよくわからない。意地だったのか、執着だったのか。

試合に買った嬉しさや辛いトレーニングの後の達成感だったのか。

それとも、ただ「辞める」という勇気が出なかっただけかもしれない。

 

 

たくさんのものを身につけることができた。

ミスをしない集中力、睡眠不足でも動き続ける体力、暴言に対する耐性、人の機嫌を伺って気に入られる能力。

他人から「強い」と言われるようになった。

そのことは、嬉しいと思う。自分の努力が報われるような気がするから。

 

そして気付いた。

「強い」と言われる人のほとんどは、過酷な状況を経験したことがある、ということに。

 

私は「強さ」を手に入れた代わりに、平凡な女子高生としての楽しみは、ほとんど手に入れられなかった。

学校帰りのスタバでのおしゃべり。

休日の映画、カラオケ、ボーリング。

そして恋愛。

ひとつも手にすることはなかった。

もし、あのとき辞めていたら、どうなっていただろうか。

正直、ほとんど想像できない。

でも、「強さ」を得ることできなかった代わりに、「普通」に楽しく過ごせていたかもしれない。

 

それでも。

「普通」を犠牲にして手に入れた「強さ」は、今、とても私の役に立っている。

「強くない私」というのを想像できないほどに、「強さ」は私の一部なのだ。

ただ、強くなりたい、と願う人がいるなら。

「強さ」を羨ましく思う人がいるなら。

「強さ」と引き換えに失うものがあることも、覚えておいてほしい。

 

 

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Posted by yuki_oshino